【日语有声朗读】猫、病院にいく-1朗读:yuki筱寻

【日语有声朗读】猫、病院にいく-1朗读:yuki筱寻

Published on Mar 6
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BeYourself团队
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这本书联合朗读的另一位主播小姐姐~yuki筱寻<br><br>猫、病院にいく-1<br><br><br>しかし、猫がこんなにも遊び好きな生きものだとは思わなかった。猫無知の私のイメージでは、つーんとすまして座っているか、寝ているか、それが猫の常態だった。しかしトトは遊ぶ遊ぶ。しかも、激しく遊びたくて仕方がないらしい。跳んだり、走ったり、ということが、したくてしたくてたまらなそうなのである。ボールを投げるとくわえて持ってきて、もっとやってとせがむ。投ひもげてやるとまた持ってくる。終わりがない。紐状のもので遊ぶと、ぽーんとジャンプする。驚くほど高く跳ぶ。<br><br><br><br>そのくせ、運動神経が鈍いものだから、壁に顔から突っ込んだり、高いところから落ちたりしている。危なっかしくて仕方ないが、猫自身は打っても落ちてもぶつかっても、照れることもなく恥じることもなく、何ごともなかったかのように「遊んで」をくりかえしている。タフだなあ。<br><br><br>ところがトトが我が家にやってきて、半年ほどたったある日。要求されるままさんざん遊んでいると、トトは口を開けてはーはーと息をしている。へえー、犬だけじゃないんだ、猫もこんなふうにするんだなあと、猫無知の私は軽く考えていた。猫歴の長い夫も、「めずらしいけど、トトはそもそもいろんなことがほかの猫と違うしなあ……」とトトのその奇妙な呼吸法をどう考えていいのか、わかりかねている様子だった。<br><br><br>トトのおにいちゃん、元ごーちゃんの飼い主である編集者氏に、元きごーちゃんもそんなふうに呼吸する? と訊いてみると、しない、とのこと。加えて、念のためお医者さんに連れていったほうがいいとアドバイスをもらった。<br><br><br>そんなわけで、はじめてトトを動物病院に連れていくことになったのである。病院は、いろいろ考えた末、もっとも近くにある動物病院に決めた。トトの外出は、うちにやってきたときに次いで二度目。<br><br><br>キャリーバッグに入れて、おそるおそる外に出る。駅前を通り過ぎる。うちにきたときはまったく鳴かなかったのにトトはニャアニャアと鳴いている。だいじょうぶ、だいじょうぶと言って聞かせながらそろそろ歩く。<br><br><br>無事たどり着き、検査を受けることになった。血液検査のための注射をする...